フリースクール

目次

1.社会の問題である

2.自分で自分の力を育てる

3.これまでの体験活動の例

4.活用のケース・こどもたちの成長

5.利用について

6.利用までの流れ

7.お問い合わせ

8.有料の個別相談・サポート

9.関係機関との連携

10.地域の方へ

11.利用料金を無料にした経緯


社会の問題である

「指宿にはフリースクールがない」、「こどもたちの居場所が必要」このような地域の保護者の方々の声を受けて、指宿にないならフリースクールをつくろうか?ならば、どんな形でできるのだろう?と、3年ほど試行錯誤しながら個人で活動した後、法人を立ち上げフリースクールを開所しました。(2025年度は4年目です)



活動当初、つくづく感じたのは、子どもたちに起きている問題は、ほぼほぼ、おとなの問題のうつし鏡であるということ。


「親や家庭の問題?」あるいは「先生や学校のせい?」そういうこともあるだろうし、そう話す人は多いけれど、その問題の原因をさらに探ると、個人の問題だけにとどまらない、社会全体の問題であることがわかります。


教育、医療、経済など様々な分野で、社会の仕組みを変えていく必要があるでしょう。と言うと、途方もなく大きなことに思えてしまいますが、多様な価値観の中で、何が必要で何が要らないのか、どう変えていくのか、ひとりひとりが考えて、それぞれの日常の場で動くことが、社会全体を変えていくことにつながる一歩です。


鹿児島県でも様々なひとが、子どもたちのために活発に動いています。子どもが不登校になった親や、大切なひとを生きづらさのために亡くした方、当事者、心の専門家、医療や福祉に携わる方、行政、学校、地域が、それぞれの場でできることを試行錯誤しています。そのひとつひとつが、やがて大きなうねりとなって、社会全体をよりよく変えていくことを期待しています。もちろん、あそびばもそのひとつとして、できることをやっていきます。


教員だった頃、わたしは学校が変わるには後30年はかかるだろうと漠然と思いつつ何もできず途方に暮れていました。それから10数年経ち、再び子どもたちと関わるようになって数年、いま教育現場は加速しながら変化しているのを感じています。これから学校や社会がどんな変化をしていくのか、わくわくしています。


いつの時代も、子どもたちは、おとなをしっかり見ています。悩んだり失敗したり、試行錯誤しながらもイキイキとしているおとなの姿を子どもたちに見せていきたいものですね!


「こどもは地域で、みんなで育てるもの」そういう意識で子どもを見守るおとなを増やしていきたいです。みんなでごきげんな地域をつくっていきましょう。




自分で自分の力を育てる

あそびばここからフリースクールは、その子自身がまわりの力を受けながら、自分で自分の力を育める場を目指しています。


おとなが何かを教えるというよりは、豊かな自然の中で体験することや、衣食住に関わるものづくり、表現活動、地域の方との交流、対話など様々な体験を通して子どもたちの意識や経験の幅を広げ、自ら社会に出ていける力を育てます。


こどもたちは様々な経験をする中で、自分を知り自分を大切にすることを学びます。


そこで、大切なことは「出せること」です。感情を出せる、考えを出せる、思いを出せる。


自分の中から出せたら、次は出てきた自分の想いや意思に添って行動を選択していく。


その小さな一歩、行動の積み重ねが、そのひとらしい、彩り豊かな人生につながっていくのだと思います。


うまくいってもいかなくても、試行錯誤した経験は、きっと自分らしい人生の土台になるでしょう。


自分で自分の力を育て、可能性を開いていくコツがわかれば、どんどんチャレンジできるようになります。


あそびばは、そのきっかけの場です。


だから、ちょっとだけ勇気を出して「出すこと、自由に表現すること」にチャレンジしてみてほしい。その後押しはするから、一緒にチャレンジしよう。


あそびばは、こどもたちが様々な体験活動を通して、自分で社会とつながり成長していけるよう、主体的に自らの人生を歩んでいけるよう、その土台づくりをみんなでサポートします。


これまでの体験活動の例


*衣食住に関わる創作活動(料理・木工・裁縫など)

 お菓子作り・ごはん作り・ヤギ小屋DIY・シルクスクリーン


*畑や海や山に行く自然体験活動

 グアバ収穫・鰻池で釣りやおさんぽ・山歩き・米作り・虫の観察会・遠足


*地域のひとやイベントに関わるなどの課外活動

 カフェ・地域食堂・うなぎまつり・コミックマーケット出店・鹿児島市内にJRで遠足


*絵を描く、音楽を奏でる、歌う、身体を動かすなどの表現活動

 キーホルダー・陶芸粘土・オリジナルポーチ・動画編集・うなぎマップ


*身体を育てる活動など

 あそびの会(体育館で遊ぶ)・発達あそび


活用のケース・こどもたちの成長

【これまでのあそびばの活用のケース】


・学校に行きづらいときだけ利用する「学校とあそびばの併用」「学校とあそびばと支援センターなどの併用」

・ふだんは家で過ごして、興味のあるイベントやワークショップに時々参加する

・ふだんは家で過ごし、時々あそびばの活動に参加したのち、学校行事などに時々参加する

・あそびばでしばらく過ごし、進級進学や学期の節目に学校に通う

・あそびばに通った後、家で家事を手伝って過ごす期間を経て、学校に通う

・家で過ごし、あそびばも活用しない(この場合は保護者の方のサポート)


その子や家庭の事情により様々なケースがあります。

例えば、

*あそびばまで車で30分~1時間かかる、ひとの車に乗れないため、親が仕事で送迎できないと利用できない。

*低料金でも経済的・心理的負担があり利用が難しい。

→このようなご家庭は多く、子ども本人も家計の負担を気にしている状況があることから「無料」にしました。



【こどもたちの成長】


これまであそびばに来た子どもたちのほとんどは学校に通ったり、通信で学習を再開したり、自分で進路を選択していきました。


このような子どもたちを傍で見ていて、その成長ぶりには感心するばかりです。ここに至るまでのこどもたちの経験は、その後の人生を支える大きな土台、「自信」(自分を信じる)となっていることは間違いないでしょう。


また、子どもたちの成長を見守り支える親御さんの在り方、成長ぶり?!も本当に素晴らしく見逃せません。

直接、子どもへのサポートができなくても、保護者の方を支えることで、子どもの変化・成長が見られます。


「学校に行く行かない、何をするしない」は、本人が決めることで、まわりのおとなはそれを見守ったり、選択肢を提案したりするサポートをしています。


その子の可能性を信じて見守ることが、その子を支える大きな力になるので、みんなで自分たちおとなも支え合いながら子どもたちを見守っていけたらと思います。


利用について

[開所日]


*開所日は、火・金曜日です。11時から15時まで開所。

 時間外利用や送迎は、お互いに調整する形で対応可能ですので、お気軽にご相談ください。



[対象]


小学生・中学生:在籍校との連携をはかることができます。

*高校生・若者:個別の相談やサポートを受けたり、活動に参加したりすることができます。


(高校の出席や単位については、高校の授業に出ないと取れませんが、将来を見据えたよりよい選択ができるようサポートします)



[料 金]


*保険料:800円(保険料は毎年度「スポーツ安全保険」に加入します)

*利用料:無料(2025年度より利用料廃止)



[オプション]


*送迎:200円/回



利用までの流れ

1.お問い合わせ(電話・メール・公式LINE)随時受付

2.面談日のご予約(相談・見学)

3.面談(保護者の方だけでも大丈夫です)・見学

4.利用を検討する

5.申込書に保険料を添えて提出し、フリースクールの利用スタート

6.お子さんの在籍校の校長先生と今後の連携について話し合います。



[予約可能日時]


*見学:フリースクールを開所している日時、その他

*相談:随時受付(日祝、夜間も可)



[料 金]


*フリースクールに関するお問い合わせや相談、関係機関との連携についての利用料は無料です。



お問い合わせ

電話: 090-8288-7426


メール: cocokara.enjoylife@gmail.com


公式LINEはコチラ


有料の個別相談・サポート

お子さんや親御さんを対象とした

【有料の個別相談・サポート】


[料金]  2,000円 *訪問可


*お子さんやご家族にとって最適な方へ向かうようにサポートします。


*相談内容は、こころや身体、家族、自分自身についてなど、何でも大丈夫です。安心してお話ください。



***********************


「身近な方に相談しにくい、客観的な視点や専門家の意見も聞いてみたいけど、誰に相談したらいいかわからない」


そんなときは、あそびばここからにご相談ください。


まずは、お話をじっくりお聴きします。



わたしにできることは、ただ聴くこと。対話すること。


あなたやお子さんの本心やそのままを感じて受けとめます。


話をするだけでも、こころがほぐれるかもしれません。



意見を求められれば、提案はするかもしれませんが、相談者ご自身の声に耳を傾け、こころの整理のお手伝いになればと思います。


少し視点が変わるだけで、気づくことがあります。


こたえは、いつも自分の内側にあるものです。


一緒に目を向けてみましょう。



不登校や行きしぶり・ひきこもりは、問題ではありませんが、そうなる理由をよく見てあげる必要はあると思います。


いま、つらかったり、将来、生きづらくなったりするかもしれない、その元となるものと向き合っていくことは、お子さんやご自身のひととしての育ちや成長、自分らしい生き方に太くつながっていく大切なことだからです。



まずは、お話してみませんか。


お子さんとあなたやご家族に、笑顔の日々が戻りますように。


あそびばここからが、全力でサポートします。



関係機関との連携

学校の先生方や支援者さんたちと連携をとって、丁寧なサポートを行うのもあそびばの特徴です。


修学旅行や好きな授業など、学校にも行ってみたいなという子の願いも叶えられるようサポートします。


[出席日数について]


在籍校の校長先生とお話をして、承諾を得ることができれば、当フリースクールへの通所が学校の出席日数にカウントされます。(現在、通所している児童生徒は「出席扱い」となっています)



地域の方へ

子どもたちの成長を促す『安心して試行錯誤する場』を一緒につくりませんか?


少しでも自分が興味を持ったことをやってみる。やってみることそのものが大事なんですね。


「やれるだけのことはやった!という経験の積み重ねをどれだけできるか」が、そのひとの成長を促すのだと思います。


人生は多様で、社会とのつながりも多様。子どもたちのサポートは、専門家によるものだけではありません。地域の誰もが担えるものです。


ですから、「やってみることが大事」と考え、その子の「やってみる」を見守り応援し、自らも「やってみる」を実践している大人が先生です。


そんな大人たちを見て、「こういう大人がいるのか。そういう世界や生き方があるのか」と知るだけでも、その子の持っている可能性が、ぐっと拡がるきっかけになると思うのです。


あそびばには、地域の様々な職業の方や、様々なお仕事をされてきた方、学生さん、主婦の方など、老若男女問わず訪れます。


地域の方々とつながりを持ちながら、自分を知り、他者を知り、お互いに成長しあっていく場が「あそびばここからフリースクール」です。


子どもたちの居場所・学び合い育ち合う場の選択肢のひとつとして、地域でできること・小さなことをひとつひとつ、共に「やって」みましょう。


利用料金を無料にした経緯について

[利用料金改定の流れ]


*2023年6月、「チケット制」導入→単発での利用がしやすくなり、高校生や若者の利用負担を軽減した。


*2023年7月、「1日利用3,000円・半日利用2,000円」を廃止→「1回2,000円」にして、利用者の負担を軽減した。


*2023年8月、指宿市議会事務局に「不登校児童生徒に対して多様な学習機会の確保のための経済的支援制度の確立を求める陳情書」を提出。


9月議会で、賛成8反対8の同数→議長の賛成1票で『採択』となりました。

採択されても市に義務はなく、その後の進展はありません。

子どもたちの困りごとや現状を知ろうと足を運んでくださる方もいらっしゃいませんでした。

ですが、行政や学校、他団体と顔の見える横の繋がりを持つことは大切です。

こどもたちの環境がよりよくなるよう試行錯誤しつつ活動しています。



*採択から一年後の2024年9月、利用料「1回2,000円」を「1回1,000円」に減額。利用料減額に伴い、利用料が月に2万円を超えないため、「月謝制(上限2万円)」を廃止。


*2024年10月、「会費(1万円)」を廃止。


「利用料」や学校との連携に掛かる諸経費としていただいていた「会費」が、『フリースクールを利用しにくい、連携をとりにくい』などに繋がる現状を踏まえ、利用料の減額と会費の廃止を決めました。



*2025年4月、個別支援を拡充するため、開所日数と開所時間を減らし、利用料を「無料」にしました。


家で過ごしている子は年々増加しており(指宿市で100名以上)、フリースクールに来れない子も多い現状から、個別のサポートを拡充するため、またフリースクールの利用回数が少なくても十分に子どもたちの成長が見られることから「週2回、11時~15時の開所(時間帯は個々に応じています)」としました。



活動運営費は『自主事業の収益(カフェ・レンタルスペース・イベント・ワークショップ・バザー・グッズ販売)』と『寄付』で賄い、ボランティアであそびばを運営しています。

あそびばの活動に対しての助成金や補助金の活用はありません。


もしよかったら、あそびばを応援してくださるとうれしいです!

今後とも、ご支援、ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。